小中学生のころ、右Tは友達につられてMTGを始めた。
初めて買ったパックはネメシスで、レアは《スカイシュラウドのビヒモス》。
(ただ、入手自体は《吸血の教示者》が先だったかな。貰い物だけど。)


当時小遣いがほとんど貰えず(確か月500円)、ゆえにパックが殆ど買えず、
引退する友人からカードを貰ったりコモンBOXを漁ったりすることで
どうにかカードを揃えてデッキを組む、という有様だった。


そんな右Tの周りではやたらとリベリオン(皆レベルデッキと呼んでいた)が多かった。
構築済み1個+十字軍やシヴィーなどを少し足すだけで
それなりに戦えるデッキになるアーキタイプだったからだろうか。
しかし自分は、組まなかった。組もうとした時期もあったとは思うが、
恐らくは《ルーンの母》を揃えることのむずかしさに断念したのだろう。


台頭するレベルデックに対して右Tが選んだのは、同じマスクスブロックにおいて
レベルと対を成す部族、傭兵を用いた黒単マーセナリーデッキだった。


マーセナリーの魅力の一つに、「根幹部分にレアが無い」という点が挙げられる。
3マナ以下のリクルーターはすべてコモン。
《換羽するハーピー》と《カテラン組合の召喚》はアンコだが、かなり安い。
あとはここに除去とハンデス(いずれもコモン)を足し、
フィニッシュ手段に適当なオーラや《暗黒の凱歌》(安いアンコ)で完成である。


・・・完成? 何が完成したのだろう。
こうして出来上がったマーセナリーは、地元夏島の大会においてボロクソに負け、
あまつさえ身内のリベリオンに対してもひたすら負け越すばかりであった。
(サイド後は《夜の戦慄》と《虐殺》をガン積みしていたので割と勝てたが。)

これはいかんと、TCG雑誌のぎゃざ等を読んで情報を集めたものの、
どうやらマーセナリーには《デルレイッチ》や《汚染》といった
レアリティの高いカードを使っての生贄コンボが必須のようで、
その汚染(や、《ファイレクシアの抹殺者》)が落ちたインベイジョン期からは
傭兵デッキは諦め、アンクタイドというアーキタイプに縋り付いた。

友人のUちゃんが白青のアンクタイドを使っていたため、
自分は(傭兵を使っていたことで所持カードの多かった)タッチ黒型にした。
ラスゴという全体除去は取れないが、《非業の死》はあったので
環境的にもそこまで弱くはない・・・と、そう思っていたのだが。


自分より少し遅めにMTGを始めた、今は同じ支部所属のKが、
マスクス~インベ期においてレベルカウンター(カウンターレベル)を使い、
大会において初参加ながら自分よりもいい結果を出してしまったのだ。
その大会で確か1or2回戦で彼と身内戦を行い、サイドの《夜の旋律》が活躍して
勝っていたにも関わらず、である。
・・・今思えば、環境に蔓延していたファイヤーズに対して
サイドからの《非業の死》でしか戦えない自分のUBアンクタイドは弱すぎたのだ。
メタを読んでこそのデッキ構築・デッキ選択というものを思い知らされた。

(ちなみに同支部のFujiはファイヤーズに強い《万物の声》を使って
 ちゃっかり右TやKの上を行ったのであった・・・。)



その後オデッセイ期になると大会も無くなり、進学とともにMTG友達自体が
集まる機会を失っていき、しかしMTG自体から離れることはできず、
色々あって今に至る。





・・・。





そう考えると・・・・。





なんだかなぁ・・・・。














今は自分が、リベリオンを使って大会で上位に食い込んだりしている のは
なんというか凄い皮肉ですよね^^^^^^^^^^^^;;;;;;;;;;

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索